『京都新聞』2007年3月15日付

彦根活性化へ包括協定
市と3大学、平和堂など 駅前に拠点開設


滋賀県彦根市にある滋賀大、滋賀県立大、聖泉大の3大学と彦根市、彦根商工会議所、スーパー平和堂は15日、地域活性化のために協力する包括協定を結んだ。JR彦根駅前の大型店アル・プラザ彦根6階に「大学サテライトプラザ彦根」を4月10日から開設し、市民向け公開講座などを催す。

彦根市の獅山向洋市長や平和堂の夏原平和会長、彦根商工会議所の北村昌造会頭ら6人がアル・プラザ彦根で「地域と大学の新たな連携モデルの構築をめざす」など5項目の協定書に調印した。滋賀大の成瀬龍夫学長は「文化と学問の薫る都市をめざし、社会への貢献をまず地元で果たしたい」とあいさつした。

県立大の曽我直弘理事長と聖泉大の東村敏延学長は「大学が市街地から離れているので、駅前に拠点ができるのは大きな利点になる。各大学の特徴を生かしながら、まとまって情報を発信したい」と話している。

大学サテライトプラザ彦根は約200平方メートルの会議室に最大100人が入場でき、スペースを3分割して講座などに利用する。3大学の教員によるリレー公開講座や彦根商工会議所が国宝・彦根城築城400年祭関連のイベントを催すほか、彦根市も生涯学習事業に活用する。