共同通信配信記事 2007年3月7日付

憲法記念日までの成立強調 首相、国民投票法案


安倍首相は7日午後、官邸で内閣記者会のインタビューに答え、5月3日の憲法記念日までに憲法改正手続きを定めた国民投票法案の成立を目指す自民党の方針について「象徴的に憲法記念日までに(法案を)上げることが大切という気持ちがある。それは、ある意味当然だ」と述べ、憲法施行60年を機に法案成立を図る考えを強調した。

その上で「国民投票法はニュートラル(中立)だ。なるべく多くの方の支持を得るのが望ましい」と述べ、与党だけではなく、民主党の賛同を得ることが望ましいとの考えを表明した。

首相は、地方分権を進める上で道州制の重要性を強調し「数年先になるが、道州制の議論も深まっていい感じになる。その時に、条文の中に入れていくことができるかだ」と述べ、憲法改正案への道州制の盛り込みに前向きの姿勢を示した。