『山陰中央新報』2007年3月6日付

島根大オリジナルの芋焼酎 1200本限定販売


島根大学(松江市西川津町)の生物資源科学部の農場で生産されたサツマイモ「ベニアズマ」を原料とした同大学オリジナルの芋焼酎が「神在の里(かみありのさと)」と命名され、松江キャンパスにある同大生活協同組合の店舗で売り出された。

オリジナル焼酎商品化は、大学PRにつながるとして、昨年2月から準備を進めていた。出雲市神西沖町にある同大神西砂丘農場で、学生がベニアズマを実習栽培。50アールで昨年秋に収穫した10トンのうち1トンを原料に、醸造を委託された富士酒造(出雲市今市町)が10月から仕込みを開始。

一般公募した名称は、島根大学のある地域が全国の人にイメージしてもらいやすいとして、106点の中から「神在の里」に決まり、ラベルと箱の題字は山本広基副学長(59)が揮毫(きごう)した。

松江キャンパスであったお披露目・試飲会には農場職員など関係者35人が参加。ストレートやロックで味わい「口当たりがいい」「飲みやすい」「すっきりした感じ」などと意見を交わし、本田雄一学長(65)は、「法人化した大学を発展させる上で、まず一般の人に親しみをもってもらうことが必要。焼酎が一役買ってくれれば」と話した。

720ミリリットル瓶入り1500円で、1200本を限定販売する。来年以降も生産、販売していく計画。