『東奥日報』2007年3月6日付

信託基金、弘大に1000万円助成


高度な先進医療の研究発展などを目的にした「公益信託あおもり高度先進医療基金」は六日、高度弘前大学医学部付属病院に一千万円を助成した。基金の運営委員長の今充氏(弘大元教授)が同病院を訪れ、花田勝美病院長に目録を手渡した。

同基金は、弘大病院初の生体肝移植の際に集まった募金の余剰金で、一九九五(平成七)年に創設。当時、移植を担当した第二外科で教授だった今氏が現在、基金の運営委員長を務めている。信託代理店のみちのく銀行によると、これまでの助成実績は七、八例に上り、高額な医療費の負担を強いられた患者にも支援してきた。

花田病院長は阿部由直教授(放射線科)とともに、先般、国から指定を受けた「がん診療連携拠点病院」としての取り組みを紹介し「基金の趣旨をくんで、有効に活用したい」と話していた。