『徳島新聞』2007年3月2日付

鳴門教育大に「教職大学院」 教員再教育など目的、08年開校目指す


鳴門教育大学は一日、教員の再教育と即戦力となる新人教員の育成を目的とした「教職大学院」について、六月末までに文部科学省に設置申請することを明らかにした。同大は、二〇〇八年春の開校を目指す。

鳴教大によると、現在の大学院内に、現職教員や学卒者を対象にした「高度学校教育実践専攻」を設置。▽学校・学級経営▽学校臨床実践▽授業実践・カリキュラム開発▽教員養成特別−の四コースを置く。定員は四コース合わせて五十人(現職教員四十人、学卒者十人)。教職大学院の開設に伴い、現大学院修士課程の定員を三百人から二百五十人に減らす。

共通科目として<1>教育課程の編成と実施<2>教科の指導方法<3>生徒指導と教育相談−などを学ぶ。

このほか、現職教員の勤務校や鳴門市内の小学校と連携を図って各校が抱える課題の解決策を考えて指導力を磨いたりする。

教職大学院は、ベテラン教員よる授業方法伝達や十単位以上の学校での実習が特徴。高橋啓学長は「教育環境の変化で、教員の資質向上が求められている。実践力を蓄え、現場の課題に対応できる教員の養成を進めたい」と話している。