『Nikkei Net』2007年3月4日付

東大がNECに研究室、出向いて産学連携


NECと東京大学は7日、研究室を共同運営する方式で情報通信分野の研究を始める。東大がNECの筑波研究所(基礎・環境研究所)内に研究室を設置する。これまでの産学連携は大学の研究室に企業の研究者が参加するのが一般的だった。新方式で研究者の交流を深め、共同研究の内容を充実させることを狙う。

NEC内に研究室を設置するのは、東大が昨年10月に設立した産学連携研究拠点「ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構」。同機構には、大学院工学系研究科や情報理工学系研究科、生産技術研究所などに所属する東大の研究者が部局の枠を超えて加わっている。企業側からはNEC、シャープ、日立製作所、富士通研究所の4社がそれぞれの研究テーマを抱えて参加している。