『東奥日報』2007年3月3日付

弘大病院外来棟の工事着々


弘前大学医学部付属病院で、二十年前に始まった病院再開発事業の大きな節目となる「外来診療棟」の建設工事が、急ピッチで進んでいる。既に外観が姿を現しており、九月末の完成予定。建物の強度は、将来、ヘリポートの設置が可能で、それにつながるエレベーターも整備される見込み。本県の先端医療を支える拠点の充実が期待される。

病院側によると、再開発事業は一九八六年の第一病棟を皮切りに、第二病棟、中央診療棟と順次整備されてきた。外来診療棟は二〇〇五年三月に建築工事が始まり、完成すると、地下二階・地上五階で高さは三五・一メートルになる。

現在の外来診療棟は一九七一年に建築。二十一に上る診療科などが入るが、新棟に移り、好環境の下で医療業務が行われることになる。移転費用は数億円とみられる。