『東海日日新聞』2007年3月1日付

5信金が技科大に寄付講座


豊橋信用金庫(吉川一弘理事長)など5つの信金が共同して、豊橋技術科学大学(西永頌学長)に寄付講座「しんきん食農技術科学講座」を開設することになり28日、同大学で調印式が行われた。信金が大学に共同の寄付講座を開くのは全国で初めてであり、同大学の寄付講座はオーエスジーに次いで2つ目。

調印式には西永学長、吉川理事長のほか、岡崎信用金庫の香村隆司理事長▽蒲郡信用金庫の吉川敏夫理事長▽豊川信用金庫の日比嘉男理事長▽浜松信用金庫の御室健一郎理事長が出席。それぞれ6通の覚書に署名し、交換。終了後、がっちり握手を交わした。

西永学長は「5つの信金の理事長が一堂に会すなど、奇跡的な出来事。期待の大きさを実感する。農業と工業の境界領域に先端農業・バイオリサーチセンターを設けており、その運営に充当したい」とあいさつ。

5信金を代表して豊橋信金の吉川理事長が「信金の使命は地域の活性化。技科大を通して貢献したいと考えた」と趣旨などを説明した。

5つの信金で07年度から09年度までの3年間に、毎年1500万円ずつ計4500万円を寄付する。

この寄付金を使い、同センターを運営。農業専門家を特認教授として登用し、約3分の2を給与に、残り3分の1を研究費などに充てるという。