『Nikkei BP net』2007年3月1日付

昭和シェル、東大と地球持続性戦略について産学連携研究を開始


昭和シェル石油と東京大学は、サステイナビリティ学推進のため、新しい枠組みの産学連携研究を始めると発表した。

これは、東大の小宮山総長が機構長の「サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)」と同社が「エネルギー持続性フォーラム」を結成し、地球規模でのエネルギーの持続性戦略の構築を行うもの。

具体的には、同社の研究員がIR3Sの参加5大学、4協力機関と連携を取り、日本とアジアでの将来のエネルギーのあり方に関わる調査や研究を行う。研究内容は、(1)2030〜2050年の日本とアジアにおけるエネルギー需要量とその形態がどうなるかの予想、(2)既存エネルギーでまかなえるのはどの程度か、その効率は十分か、(3)風力発電、太陽電池、バイオ燃料、合成燃料、水素システムなどの新エネルギーとしてどの程度のエネルギー供給が求められるかーーなど。

これらの活動を支援するため、昭和シェル石油環境研究助成財団の基金約5億円を東大に寄付するという。また、研究員3人をIR3Sに送り、エネルギー持続性の研究に携わるとともに、東大に開設予定の「東京大学サステイナビリティ学教育プログラム(修士課程)」の講義を支援する予定。(日経エコロジー、EMF)