『沖縄タイムス』2007年2月27日付夕刊

大学院大問題「チェック甘かった」/沖縄相、政治家関与は否定


【東京】高市早苗沖縄担当相は二十七日午前の閣議後会見で、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構発注の同大学院大施設整備関連工事をめぐる事務処理手続きの不備で聞き取り調査した同機構について「認識が甘い」と指摘した上で「内閣府も業務の在り方を改善しなければならない。率直に反省している」とあらためて陳謝した。

二十三日に同機構に自ら直接聞き取り調査をした高市沖縄相は、昨年十二月までの発注工事について「法令に従って公報掲示がなされていなかった。非常に残念だと思うし、内閣府もチェックが甘かった」と述べた。

恩納村の旧白雲荘改修工事で、本体工事が設計段階で想定していたよりも安い価格で落札できたため、外溝、内装工事を事後に追加し、不足分は運用交付金を流用して賄ったことも指摘し、「今後改めていかなければいけないことが整理できた」とした。

一連の工事について政治家の関与を疑う指摘が国会で上がっていることについては「(聞き取り調査では)『それは全くなかった』と明言していた」と否定した。