『東奥日報』2007年2月25日付

本県の臨床研修病院充足率東北一


新年度、卒後臨床研修を予定している医学生と研修指定病院の組み合わせ(マッチング)で、大学病院を除いた臨床研修病院の充足率は本県が74.6%で、東北六県のうち最高だったことが、医師臨床研修マッチング協議会の調べで分かった。逆に大学病院を含めると本県の充足率は51.7%と東北で最低。弘前大学医学部付属病院の充足率低迷が、県全体の数字に大きな影響を与えていることが浮き彫りとなった。

弘大病院を除いた本県の十一の臨床研修指定病院の定員は七十一人。これに対し本年度、五十三人の医学生の臨床研修希望者があり、充足率は74.6%と前年度より10ポイントも伸び、東北六県平均65.6%を大きく上回った。

県立中央病院(青森市)、青森市民病院、八戸市民病院、十和田中央病院が充足率100%に達し、県全体の数字を大きく押し上げている。

一方、弘大病院は四十七人の定員に対し研修希望は八人にとどまり、充足率は17%と全国国立大病院で最低。この影響で大学病院を含めた本県の充足率は51.7%と東北最低、全国ワースト5位となった。