『北國新聞』2007年2月21日付

現役看護師が相談相手 金大付属病院 学生確保へサロン開設 勤務の不安を解消


金大附属病院は全国的に不足している看護師の確保を目指し、看護学生らが現役看護師と話し合える「ナースのたまご・ひよこサロン」を開設する。敷居が高いと思われがちな大学病院の勤務内容などについて気軽に語り合ってもらうのが目的で、学生から生の意見や要望を集め、職場の魅力向上にも役立てる。

サロンでは各病棟や手術部の若手看護師が交代で応対する。掲示板なども活用し、人間関係や技術など就職のための情報や、就職してからの教育、研修制度などについて幅広く相談に応じる。

金大附属病院に現在勤務する看護師は約五百人。来年春には看護師一人に対する患者数を現在の十人から七人にすることを目標に、百数十人の人員増を予定している。

同病院ではこれまで小冊子で仕事内容を案内したり、ホームページ上で看護師を募集するなどしてきたが、高度医療で知られるだけに学生や経験者からは「仕事についていけるか不安」との意見が多く寄せられていた。病院側は昨年末から金大広報戦略室と連携、とけ込みやすいサロン形式の空間を設けることを決め、準備を進めてきた。

県医療対策課によると、同様な交流スペースの設置は他の医療機関では例がないという。小藤幹恵看護部長は「大学病院で働く不安を解消し、自分にもできそうだと安心して就職してもらいたい」と話している。