『薬事日報』2007年2月23日付

【アステラス製薬】東大に寄付講座を開設‐ゲノム創薬を理論化


アステラス製薬は、東京大学大学院薬学系研究科に寄付講座「アステラス創薬理論科学」を開設する。ゲノム創薬の理論化を目指す。開設は今年4月から2012年3月までで、寄付額は年5000万円、総額2億5000万円。

「創薬理論科学」では、ゲノム科学を基盤としたケミカルバイオロジー研究を進めることにしており、主として、化合物固相化による蛋白質と化合物の相互作用解析法を用いた標的蛋白質解析や、ゲノム配列からでは予測できないmRNAの多様性をもとにしたヒト遺伝子の構造・機能と疾患との関係などの解析を通した創薬研究が行われる。

客員教授として同社会長の竹中登一氏が講義を行い、リバースプロテオミクス研究所社長の磯貝隆夫氏が研究を指導する。同講座は同大大学院生に対する大学院共通講座の一部。