『室蘭民報』2007年2月23日付

室蘭工大と商工組中央金庫札幌支店が産学連携協定


室蘭工業大学(松岡健一学長)と商工組合中央金庫札幌支店(佐藤昌昭支店長)は22日、研究成果の事業化や中小企業の技術開発支援で相互に協力する「産学連携の協力推進に係る協定」を締結した。商工中金(本社東京)が本道の大学と締結するのは初めて。

同金庫は、大学の技術研究成果を活用して事業に取り組む中小企業に対し、投融資や各種情報提供を積極的に行っている。平成17年8月から現在まで全国23大学と連携協力を目的とした協定を結んでいる。

室工大はこれまで、室蘭テクノセンターを含めた地域6金融機関と「室蘭地域産業支援連携協定」(国民金融公庫室蘭支店とも)、苫小牧信金と「産学連携協定」、北洋銀行グループと「包括連携協定」を相次ぎ締結するなど、地域貢献と研究成果の事業化に向けた体制づくりを進めている。

締結内容は、同大の研究成果と地域技術ニーズのコーディネートや、同金庫支店の取引企業からの技術相談支援、中小企業の技術ニーズの情報収集と提供など。

同金庫は政府と中小企業が連携して出資する唯一の政策金融機関。中小企業の声に"敏感"なだけに、今回締結により、双方の特色が生かされた地域貢献が期待される。