時事通信配信記事 2007年2月22日付

教育再生会議2次報告、大胆な具体案を=首相


政府の教育再生会議(野依良治座長)は22日午前、安倍晋三首相も出席して首相官邸で合同分科会を開き、5月末にまとめる予定の第2次報告に向けた議論に 着手した。首相は「次の報告に向け、(教育の)再生にふさわしい枠組みを示してもらいたい。今までできなかった具体策を示していくことで、全面的な大きな 変化も可能になってくる」と述べ、教育改革の実現へ大胆な具体案をまとめるよう求めた。

会合では、ゆとり教育見直しの具体策や乳幼児教育の充実、大学・大学院教育システムの改革などを、今後の重点テーマとして検討していくことを決めた。また、自由な学校選択を可能にする教育バウチャー制度や大学の9月入学についても、議論の対象とすることを確認した。

一方、現在は非公開の再生会議の論議を公開するかに関しても議論。委員の間からは慎重論も出たため、野依座長に対応を一任した。