『西日本新聞』2007年2月18日付

熊大とDOWA連携 協定書調印 環境分野など共同研究


熊本大は16日、非鉄金属を扱うDOWAホールディングス(東京、河野正樹社長)と次世代技術の開発に向けた包括的連携協定を結んだ。環境・リサイクル分野での共同研究や学生のインターンシップ(就業体験)派遣などで連携する。同大の企業との連携協定締結は2004年の三洋電機、05年の富士電機システムズに続き3社目。

DOWAホールディングスは非鉄精錬事業や環境・リサイクル事業、電子材料事業、金属加工事業、熱処理事業などを国内58拠点で展開、県内でも水俣市でグループ企業のアクトビーリサイクリングが家電リサイクル事業をしている。

04年12月からは、自動車部品のめっき加工で同大大学院自然科学研究科の松本泰道教授、ディーゼル車の排ガス浄化触媒の材料研究で同大工学部の町田正人教授と共同研究をしてきた。大学本体と協定を結ぶことで共同研究の拡大を狙う。

同大学であった調印式で崎元達郎学長は「意欲ある研究者を募って積極的に交流していきたい」とあいさつ。DOWAの河野正樹社長は「今後九州での仕事を拡大していく。産学連携を深め、新しいアイデアが出てくることを期待している」と述べた。