『北海道新聞』2007年2月16日付

北海道を学ぼう 9月、北海学園大に寄付講座 コープさっぽろ


生活協同組合コープさっぽろ(札幌、松村喬理事長)は十五日、北海学園大経済学部に九月から寄付講座を開設することを明らかにした。「21世紀・北海道の将来を展望(デザイン)する」をテーマに、経済や農業、行政など幅広い分野について「北海道のあるべき姿」を学生たちに学んでもらうという。

講師として道内経営者や農業関係者、自治体幹部、作家、ジャーナリストを中心に人選中で、松村理事長らコープさっぽろ幹部も教壇に立つ。講師が未確定なこともあり、寄付額は未定。

講座は週一回、九十分。二○○七年度後期(九月−二○○八年一月)、○八年度前期(四−七月)と後期(九月−○九年一月)に分かれ、学生二百人のほか、一般市民の受講生四十人を募集する。

コープさっぽろは三月にコープ十勝(帯広)を吸収合併し、組合員百三十万人の全道組織となる。これを機に社会貢献により力を入れたいとして、大学側に寄付講座の開設を申し入れていた。

道内流通業者による寄付講座は、家具・インテリアのニトリ(札幌)が北海学園大大学院経営研究科に開設した流通の講座や、調剤薬局のアインファーマシーズ(同)が北大大学院薬学研究科に開設した薬局管理学の講座がある。