『読売新聞』2007年2月9日付

一橋大が国立大最高額となる奨学金制度を創設へ


一橋大学(国立市、杉山武彦学長)は新年度から、国立大で最高額となる年96万円を支給する「学業優秀学生奨学金制度」を創設する。経済状況に関わらず優秀な学生を表彰し、さらに学習に励んでもらう狙いがあり、他の奨学金との併用も認められる。

対象となるのは、2007年度1年間の成績によって4学部2〜4年の各学年から1人ずつ選ばれる計12人に、08年4月から月額8万円を支給する。また、卒業生についても08年3月から、在学期間の成績によって4学部から1人ずつ、計4人を選んで約30万円の記念品を授与する。

財源は同大が資金確保のために04年11月に創設した基金をあてる。2〜4年生の受給者については将来的に4倍の48人に増やしたい考えで、海外留学したい場合などには一括受給も可能になるという。同大の金田正男事務局長は「優秀な学生を表彰することで、学生たちの意欲を高め、さらに優秀で熱意のある学生が多く集まるようになれば」と話している。