『京都新聞』2007年2月10日付

滋賀県立大、日本電気硝子と協定 4月から寄付講座


滋賀県立大(彦根市八坂町)と特殊ガラスメーカーの日本電気硝子(大津市晴嵐2丁目)は9日、ガラス工学分野での産学連携を推進するため、協定を締結した。協定に基づき、4月から同社が同大学に初めての寄付講座を開設し、共同でガラスの製造工程に関する研究をする。

寄付講座は、4月から工学部内に設けるガラス工学研究センターに置く。客員教授ら3人の教員を配し、学生や大学院生4−5人が学ぶ。期間は3年間で、寄付総額は1億円。ガラス工学分野の寄付講座はこれまで国内になかった。

両者は8年前から、双方の研究者が個人の立場で共同研究などを行ってきたが、技術開発や学生や社員の人材育成により幅広く取り組むため、協定を締結した。

大津市の県公館であった調印式では、同大学の曽我直弘理事長と同社の森哲次会長が協定書に署名した。曽我理事長は「工学部全体で研究体制をつくり、学生の教育に資することができれば」と述べた。