『福井新聞』2007年2月8日付

法人化の県立大学長に祖田氏


四月に法人化される県立大の学長(副理事長)について県は八日、現学長の祖田修氏(67)を予定者として決定したと発表した。四月一日付で理事長が任命する。任期は三年。

学長は教育研究面での責任者。祖田氏は二〇〇四年四月から学長を務めており、今回の法人化に伴い、理事長予定者の石井佳治氏が選任作業を進めていた。

決定を受け祖田氏は「四月で開学から十五年がたち、ホップ、ステップ、ジャンプで言うならジャンプの段階にきた。全国の大学と同様、財政的な厳しさはあるが、公立大の一番星を目指したい」と抱負を述べた。

具体的には、特色ある研究として取り組んでいる健康長寿、東アジアと地域経済、生命環境産業に力を注ぐ意向で「県立大を全国にアピールできる形にし、地域経済に貢献したい」との決意を示した。

祖田氏は京都府出身。京都大農学部を卒業後、旧農林省に入省。一九六五年に京都大農学部助手となり、同大教授などを経て〇三年に県立大教授となった。専門は農学原論、農業経済学、地域経済。

また県は同日、理事と監事の役員予定者を発表。理事は石井氏、監事は知事がそれぞれ四月一日に任命する