『山梨日日新聞』2007年2月8日付

山梨大 新年度から教養科目を大幅改編
人材育成や基礎学力を「再教育」


山梨大は新年度から、各学部の共通科目(教養科目)を、人間形成、基礎学力の再教育、国際社会で活躍できる人材育成などに主眼を置いて大幅に改編する。学生に大学で何を学ぶかを意識させ、専門科目へ進む際の基礎学力不足を補うことが目的。大学生活の基礎知識を身に付ける講座や、高校レベルの内容を「復習」する講座を新設し、英語は能力別クラスで授業を行うなど、従来の教養科目の概念を一新させる。少子化が進んで学生確保が課題となる中、国立大学法人化に伴う独自戦略として注目を集めそうだ。

同大教務課によると、共通科目は教育人間科学、医学、工学の各部にかかわらず、一、二年時を中心に学ぶ必修科目。従来は「基本教養」「総合」など学問分野別に六部門で構成していた。

しかし「各科目の関連性がまちまちで、学生が教育体系の狙いを十分に認識できなかった」(同課)として、九年ぶりに大幅改編。(1)人間形成科目(2)語学教育(3)テーマ別教養教育(4)基礎科目(5)自発的教養教育−の五部門に再編した。