『毎日新聞』2007年2月8日付

相互友好協力協定:宇大と宇都宮市、研究成果を地域に /栃木


宇都宮大学と宇都宮市は7日、来年度から都市計画や福祉・環境政策などに同大の研究成果を導入し、学生や教員の参加を目指す「相互友好協力協定」を調印した。両者は既に、教育学部と市教委がインターンシップなどの事業協力を進めている。今回は農業分野なども含めた、市政全般の包括的な協定となった。

協定での重点事業は、「食育の推進」「教育インターンシステム事業の促進」「交通事故原因の共同研究」など16項目。同大は研究室などに蓄積されたノウハウや教員、学生の参加を通して市の政策を支援する。

協定書に調印した佐藤栄一市長は、「知的・人的資産を持つ宇都宮大と協力しながら、街づくりに取り組みたい」と述べた。また、既に那須烏山市などと同様の協定を結んでいる同大の菅野長右エ門学長は「研究成果を地域に還元することで地元に貢献したい」と話した。【塙和也】