『京都新聞』2007年2月7日付

教職大学院申請へ
京教大と京の5私大


京都教育大は7日、佛教大、立命館大、京都産業大、京都女子大、同志社女子大の5私立大との大学連合を核に、連合大学院として、教職大学院開設を年内に文部科学省に申請する方針を明らかにした。京都の他大学の参加も検討しており、全国で開設が見込まれる来年春のスタートを目指す。

京教大など6大学は昨年7月から、連合大学院の開設に向け、文部科学省「資質の高い教員養成推進プログラム(教員養成GP)」で教育カリキュラムの開発と試行を進めている。京都市教委、府教委も加わって連合大学院設置を検討し、概要について合意した。

教職大学院の本部キャンパスは京教大(京都市伏見区)とし、講義はキャンパスプラザ京都(下京区)なども活用する。定員は60人程度で、20人程度は現役の教員を受け入れる。教育現場の課題に対応した実習や演習を重視する大学院の講義を先取りするものとして、教員養成GPで来年度、6大学の教員による大学院講義7科目を開講し、大学間の単位互換も行う。

教職大学院は、実践力のある教員の養成や現役教員の再教育を行う専門職大学院で、今夏までに設置申請が始まる見込みだ。教育学部のある大学を中心に検討されているが、連合大学院計画を打ち出しているのは、京都地域のみという。

京教大は、大学院の計画の概要と教員養成GPによる講義について、17日の公開フォーラム(キャンパスプラザ京都)で報告する。武蔵野實副学長は「大学連合によって、スタッフに厚みと、地域との連携が深まる」と話している。