『日本経済新聞』2007年2月3日付

防衛省、大学と技術開発・テロ対策など、助成先公募


防衛省は一般の国公立大学や私立大学を対象に防衛関連技術の研究・開発を初めて公募する。第一弾として生物・化学テロに使われた物質を迅速に特定する技術に関する基礎研究の委託などを想定。旧防衛庁は研究・開発に関して自前の研究機関や特定の防衛関連企業に頼ってきたが、来年度に新設する助成制度を活用して連携のすそ野を大学に広げ、新技術の発掘につなげる。

大学を対象とする助成制度の詳細な制度設計は夏までに整え、防衛省技術研究本部が研究・開発の委託先を公募する。初年度の予算規模は約2000万円を見込んでおり、大学の研究室や大学発の技術移転機関などに助成金を配分する。