『東京新聞』2007年2月2日付

筑波大に寄付講座
4月から5年間開設


筑波大は四月から五年間、県厚生農業協同組合連合会から三億五千五百万円の寄付を受けて、人間総合科学研究科に生活習慣病学寄付講座を開設する。

本県は全国有数の農業県で、農家のお年寄りには、がんや糖尿病のほか重労働による腰やひざの変形疾患も多い。これらの効果的な治療・予防の研究に取り組む。

大学院の先端応用医学、病態制御医学、社会環境医学、スポーツ医学の各専攻が一体となって研究と教育を展開。教授と講師を公募するほか、県厚生連傘下の六病院の医師を非常勤講師として迎える。

県厚生連の平間敬章代表理事会長は「県内で唯一の医学部を持った大学と地域病院が連携するのは大きな意義がある。研究成果を地域医療に役立てたい」と話している。 (小沢伸介)