『読売新聞』2007年2月1日付

文科省、委員30人を任命…教育関連3法案を議論へ


文部科学省は1日、第4期中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の委員30人を任命する。

歌舞伎俳優の中村吉右衛門氏やアテネ五輪の女子ソフトボールの監督を務めた宇津木妙子氏、京都大大学院教授の佐伯啓思氏ら14人が新たに選ばれた。委員の任期は2年間。中教審は近く開く総会で、劇作家で評論家の山崎正和氏を会長に互選する。

安倍首相が今国会への提出を明言した教員免許法改正案など教育改革関連3法案について、伊吹文部科学相が中教審の議論を尊重する考えを示している。文科相は31日、「2月中には大体の結論を出してもらいたい」と語った。

焦点の教育委員会改革に関し、都道府県教委から市町村教委への人事権の移譲には、中教審に委員3人を出す地方6団体の中でも意見が分かれ、議論が難航することが予想される。

また、文科省は1日、中教審会長を退任した鳥居泰彦氏を文科省顧問に任命する。

山崎氏ら以外の新任委員は次の通り。(敬称略)

岩崎洋子・滋賀県栗東市教育長▽梅田昭博・日本PTA全国協議会長▽岡島成行・大妻女子大教授▽荻上紘一・大学評価・学位授与機構教授▽奥山恵美子・仙台市教育長▽島田京子・日本女子大事務局長▽田村哲夫・渋谷教育学園理事長▽平野啓子・語り部▽三村明夫・日本経団連副会長▽宮城篤実・沖縄県嘉手納町長