『毎日新聞』山梨版2007年2月1日付

単位互換協定:他大学履修単位も可 県内7校が協定調印


県内の大学・短期大学7校が31日、他大学の授業を受けた場合も単位として認める単位互換協定の調印式を行った。少子化の中、各大学の特色を生かした科目を提供することで学生に幅広い選択肢を提供するのが目的。来年4月から山梨英和大を除く6大学でスタート、山梨英和大は08年度から参加する。

調印式には山梨大、県立大、山梨学院大、身延山大、山梨英和大、山梨学院短期大、帝京学園短期大の7大学の学長らが出席、調印した協定書を取り交わした。来年度からは山梨大医学部の「社会医学」や山梨学院大法学部の「都市政策」、身延山大仏教学部の「仏教福祉学概論」など106科目(2〜4単位)で実施、学生は特別聴講生として履修し、取得した単位は卒業単位に算入することが出来る。

山梨大と山梨学院大は昨年1月に単位互換の調印をし、今年度から73科目を対象に始めた。今年度は前期、後期合わせ、両大学の学生計47人が履修している。

単位互換は距離的に離れている大学もあり、地理的な問題があるが、今後、インターネットを使った授業や集中講義の開催も検討するという。

県内の14大学・短大で作り、各大学の連携方法を検討する「大学コンソーシアムやまなし」の理事長を務める貫井英明・山梨大学長は「お互い特色を生かしながら連携していきたい」とあいさつした。【鷲頭彰子】