『毎日新聞』2007年2月1日付

筑波技術大:大沼学長を再任 大学院設置目指す /茨城


筑波技術大は31日、大沼直紀学長(65)の再任を発表した。任期は4月1日から2年。会見した大沼学長は、4年制になって最初の卒業生を出す3年後をめどに大学院設置を目指すなど五つの重点目標を明らかにした。

同大によると、30日に学長選考会議が開かれ、候補者は大沼学長1人だったが、常勤職員の意向投票で84・2%の信任を得たことなどを受け、再任を決めた。

大沼学長が示した重点目標は、▽全国の国立大で唯一ない大学院の設置▽現在、筑波大にしかない理療科教員の養成課程の設置▽4年制大学となり、学生数の増加に伴う新寄宿舎の建設▽付属東西医学統合医療センターの充実▽他大学で学ぶ視覚聴覚障害の学生や、指導する教員への支援の充実――の五つ。

大沼学長は「(視覚聴覚)障害者のための発展モデルを作っていかなければいけない。(任期の)2年間で、具体的に進めていきたい」などと話した。【石塚孝志】