共同通信配信記事 2007年1月31日付

東大が全学生に傷害保険
国公立で初、通学中も補償


東大(小宮山宏学長)は31日、学生の福利厚生を図るため、全学生(約2万9000人)に傷害保険に加入してもらい、保険料を大学が負担すると発表した。

加入するのは、日本国際教育支援協会が運営する「学生教育研究災害傷害保険(学研災)」。支援協会によると、全学生の傷害保険料を大学が賄うのは国公立大では初めて。

大学の負担額は年間約2800万円(1人当たり約1000円)の見通しで、4月から実施する。

補償額は最高2000万円で、大学の授業や行事、課外活動中の災害事故による傷害のほか、通学途中の事故も補償対象になる特約を付ける。

東大ではこれまでは任意加入となっており、加入率は約7割だった。

私立大では、早稲田大や慶応大など60数校が大学負担による全員加入となっている。