『日経プレスリリース』2007年1月31日付

東北大学と七十七銀行、連携協力に関する協定を締結


東北大学と七十七銀行との連携協力協定締結について

国立大学法人東北大学(総長 井上 明久、以下、「東北大学」)と株式会社七十七銀行(頭取 鎌田 宏、以下、「七十七銀行」)は、本日、産学の連携を通じた地域の発展と地域経済の活性化に資することを目的として、運携協力に関する協定を結ぶことに合意しました。

本協定に基づき両者は、相互の専門能力及び人材等を活かし、大学の研究成果の事業化や地域企業への情報提供及び技術協力、産学連携を担う人材の育成等を通じて、地域における産学連携の一層の推進に貢献してまいります。

なお、東北大学にとって、金融機関との連携は初めてであり、七十七銀行にとっても、大学との連携は初の取組みとなります。

東北大学は、1907年(明治40年)に三番目の帝国大学として創立されました。(1)現在は、10学部、15大字院研究科、3専門職大学院、5附置研究所に加えて、多数の教育研究に関わるセンターと、常勤・非常勤合せて約10,000名の教職員と、学部・大学院生約18,700名を擁する国内有数の大学として発展してまいりました。(2)産学連携の推進は、「世界と地域に開かれた大学」の方針の下、大学の教育・研究に次ぐ第三の使命である社会貢献と位置づけておこなっております。(3)大学の知的資源を活用し、実用化技術やベンチャー創出或いは子供向けのサイエンススクールといった実効的な形で社会に還元し、地域や社会に貢献することが重要であると考えております。

七十七銀行は、1878年(明治11年)に第七十七国立銀行として創業しました。「自己の利益と公共の利益との調和をはかりながら、地域社会に貢献する」という経営の基本理念に基づき、地域経済の発展に寄与するために、地域への円滑な資金供給と地域のお客さまの二−ズに合わせた商品・サービス・各種情報の提供、さらに企業活動のサポートを行っております。東北地域のリーディングバンクとして、地域社会の持続的な発展に貢献していくためには、知的資源が集積する地元の「学」との結びつきを積極的に強めていくことが重要であると考えております。

東北大学と七十七銀行は、平成16年4月の東北大学の法人化以来、七十七銀行が東北大学のメインバンクとなっている他、関係諸団体を含め様々な人材交流を行ってきておりますが、東北大学が創立100周年(平或19年6月)を迎え、七十七銀行が創立130周年(平成20年12月)を直前に控えた本年を節目の年として、本協定の締結を機に一層強固な連携関係を構築し、東北地方を国内及び世界に開かれた国際競争力のある教育・研究拠点、そして産業集積拠点とすることを目指し、輝ける次の100年に向けて産学連携の推進に真摯に取り組んでまいります。

連携協力に関する具体的な事業及びその内容については、今後、協定締結に伴い設置する双方の連携事務局が協議していくこととしますが、当面は主に以下の項目について活動を進めてまいります。

東北大学発ベンチャー企業に関する情報交換・支援
・ 東北大学のシーズと地域企業とのマッチングコーディネート
・ 七十七銀行の取引先企業からの技術相談
・ 相互の人材交流
・ 講演・セミナー等の開催


以 上