共同通信配信記事 2007年1月29日付

中教審の次期会長に山崎氏
知名度高く、文科相内定


伊吹文明文部科学相は29日、今月末で任期の切れる中教審の鳥居泰彦会長の後任に劇作家で評論家の山崎正和氏(72)を充てることを内定した。2月の中教審総会で互選し、正式決定する。

中教審委員は会長職を含め、務めることができるのは10年間とのルールがある。鳥居氏は今月末時点で10年を超えていることから交代する。

伊吹文科相は、山崎氏は知名度が高く、1989年4月から2年間、中教審副会長を務めるなど、教育政策にも明るい点を評価して新会長に選んだとみられる。

2月から新体制となる中教審は安倍内閣が最重要課題と位置付ける「教育再生」に関連する法案などを審議する。

山崎氏は、1934年京都市生まれ。京大大学院修了。阪大名誉教授、前東亜大学長。評論「柔らかい個人主義の誕生」で吉野作造賞を受賞。昨年は文化功労者に選ばれた。