『毎日新聞』茨城版2007年1月29日付

筑波大:「PFI方式」で付属病院 整備計画を発表


筑波大は、民間資金やノウハウを活用して公共施設などの建設、維持管理などをする「PFI方式」を使った付属病院の整備計画を発表した。地域の中核的医療機関としての機能を果たすため、高機能手術室の新設など先端医療に対応した整備を図る。国立大学法人の付属病院でのPFI事業は初めて。

計画案では、12階建て(延べ床面積約4万平方メートル)の病棟を新築するほか、既存の病棟(延べ床面積約6万5000平方メートル)のうち約2万平方メートルを改築する。病床数は現在と同じ約800床だが、緊急の患者にも対応できる病床を460床から600床に増やし、新B棟に移す。同棟には高機能手術室なども設け、高度先進医療の実現を図る。

08年5月に事業者を選定し、12年に新病棟を完成させ、32年3月まで同大が維持管理費などを業者に支払う予定。総事業費は数百億円になる見通しで、PFI方式により、数%の費用削減効果があると期待している。新年度予算で、準備経費1億円を確保した。【石塚孝志】