『長野日報』2007年1月27日付

信大と県教委 教育分野で包括連携


信州大学と県教委が26日、教育分野で包括的に連携を深める協定書に調印した。これまで各学部や研究テーマごとに教授レベルで行ってきた連携について、今後は信大の組織を挙げて取り組み、県教委と教育全般に関する連携を強化する中で、地域社会に貢献していく。

協定は2004年の法人化を機に「地域貢献」を新機軸として打ち出した信大側の提案で実現した。県庁で行われた調印式では、両機関の関係者が見守る中で、信大の小宮山淳学長と県教委の山口利幸教育長が協定書にサインした。

小宮山学長は「信大の持つ総合大学としての機能を効果的、持続的に発揮して、子どもから成人までの健康、生涯学習にかかわらせてもらい、地域から信頼される大学を目指す」と述べ、山口教育長も「信大との連携を深めることで、山積する教育問題の解決にあたりたい」と期待した。

県教委によると、これまでに信大とはさまざまな連携を積み重ねている。02年には諏訪清陵高と文科省のスーパーサイエンスハイスクール事業で連携・協力を締結。03年は農学部と上伊那農業高(伊那市)が連携に関する協定書を結んでいる。