『中日新聞』2007年 1月22日付

教育費、家計の3割 愛知の2000世帯調査


【愛知県】年収の3割弱は教育費−。国民生活金融公庫名古屋支店は19日、愛知県内の家計に占める教育費の調査結果を発表した。子どもにかかる教育費は依然として家計にとって大きな負担で、節約や子どものアルバイト、夫婦共働きなどでやりくりする現状が浮かび上がった。

小学生から大学生までにかかる年間教育費は、1世帯当たり平均187万8千円(子ども1・9人平均)で、年収に占める割合は28・1%。前回調査(2005年9月)の平均194万3千円、28・2%とほとんど変わらなかった。全国平均は30・8%で名古屋支店は「愛知県は相対的に所得が高い。教育費は全国とほぼ同じ水準」としている。

教育費のねん出方法(複数回答)は「教育費以外の支出を削る」が56・4%、「子どものアルバイト」が50・9%。具体的な節約項目は、旅行・レジャー費(64・3%)が最も多かった。

高校入学から大学卒業までの費用は子ども1人当たり921万1千円で、前回調査よりも30万6千円増加した。

調査は昨年9月、同公庫の教育ローンを利用する愛知県内の2千世帯を対象に実施。718世帯(35・9%)が回答した。