『毎日新聞』福島版2007年1月18日付

福島大:Fカード導入を検討 公開講座受講や施設に利用を


福島大は17日、会費を支払って登録すれば、大学施設を手軽に利用でき、公開講座の受講料の割引サービスを受けられる「Fカード」の導入を検討していると発表した。大学施設をより地域に開放し、地域連携の推進を図る考えだ。また、大学全入時代の到来や団塊の世代の大量退職をふまえ、就学者に占める社会人の割合を2割にすることも目標に掲げた。

福島大では、図書館や体育施設などを事前に申し込み、利用証を取得すすれば一般市民でも利用できるが、「Fカード」は各施設の利用証を一体化し、手続きを簡略化する。また、大学が開催する公開講座の受講料の割引や、学内情報を定期的に登録者に提供することも検討している。導入時期は未定。

現在、学部生のうち社会人は6%程度だが、夜間コースや編入学、学士入学などで、社会人の受け入れを拡大する考えだ。社会人でも受講できるような融通の利く履修制度の整備や、遠隔教育を活用する構想も浮かんでいる。【町田徳丈】