『秋田魁新報』2007年1月20日付

新年度、工学資源研究科に2コース新設 秋田大大学院


秋田大(三浦亮学長)は19日、新年度から大学院工学資源学研究科の博士前期課程に2つのコースを新設すると発表した。文部科学省の「国立大学等における再チャレンジ支援事業」に認められ、国の19年度当初予算案に約1000万円が措置された。国が掲げる再チャレンジ支援総合プランの一つ。

社会人経験があれば、大卒資格がなくても入学可能。書類審査や面接試験などで選抜が行われ、入学者全員が授業料の全額あるいは半額免除を受けられる。「学び直し」の機会創出で、再チャレンジを目指す人を積極的に支援していく試みが県内でも動き出す。

新設するのは、環境マネジメントシステム審査員の資格取得などを目指し、即戦力型の人材を養成する「環境リスクコミュニケーター養成コース」(環境物質工学専攻)と、技術を有する団塊世代の大量退職期を迎える中、将来の技術者を指導育成する人材を養う「テクノマイスター養成コース」(機械工学専攻)。募集人員は各5人で、いずれも、修了後に修士(工学)の学位が授与される。