《緊急情報》
陰謀的改憲手続き法案=国民投票法案を廃案にするために1.25国会内集会に参加しよう

2007年1月21日 国立大学法人法反対首都圏ネットワーク事務局


25日に召集される通常国会において、「国民投票法案」という名の謀略的改憲手続き法案が強行成立する危険が急速に高まっています。それは、安倍首相が繰り返し成立させる意志を表明しているからだけでなく、与党と民主党の「共同修正案」づくりが急ピッチで進められ、その当事者が「5月3日までの成立を目指す」と成立日まで指定する段階に入っているからです。この法律案は、改憲強行のために、現行憲法が保障する国民の民主主義的諸権利を圧殺した上で改憲手続きを行おうとする点で、まさに陰謀的とも言えるものです。陰謀の中心は2点あります。第1は、国民、とりわけ公務員と教育者に対する運動規制・弾圧規定です。第2は、衆参両院の各党・各会派の議席差を利用して改憲派に有利な不公正ルールを盛り込もうとしています。特に、「国民投票法案」と一体で提案されている国会法の「改正」案では、議席数によって委員数を配分する広報協議会の設置が含まれていることを見落としてなりません。

こうした重大な事態を受けて、通常国会召集日の25日に「2007年5・3憲法集会実行委員会」が下記の集会を呼びかけています。

教育基本法に続いて全ての基礎となる憲法が改悪されるならば、国立大学法人法下で既に重大な侵害を受けている“学問の自由”は根底的な危機に陥るでしょう。本事務局としても、1.25国会内集会に多くの方々の参加を訴えるものです。

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改憲手続き法案を廃案へ!1.25院内集会

この通常国会では、改憲手続き法案が重大な対決法案になると予想されます。衆議院憲法調査特別委員会では与党と民主党の「共同修正案」作りに向けた作業が進んでおり、参議院にも特別委員会を作るという動きがあります。この通常国会で法案の成立をはかりたいなどと言う声が聞こえて来ます。

衆院特別委員会の審議の中では、法案自体の問題がいっそう明らかにされつつあるときに、「戦争のできる国づくり」を急ぐ安倍内閣の要請に沿って改憲手続き法をしゃにむに急ぐ動きを許すことはできません。

この間、思想・信条・政治的立場の違いを超えて憲法改悪反対の共同行動を進めてきた「5・3憲法集会実行委員会」は、この通常国会の開会日にあたり、さらに大きな運動を起こすために下記の次第で院内集会を開きます。

ぜひご参集下さい。

日時:1月25日(木)午後3時45分開会(開場は3時30分)
場所:衆議院第2議員会館第1会議室(地下鉄永田町駅または国会議事堂前駅)会館ロビーで入場券を配布します。
内容:各党代表挨拶、各団体発言

主催:2007年5・3憲法集会実行委員会
憲法改悪阻止各界連絡会議、「憲法」を愛する女性ネット、憲法を生かす会、市民憲法調査会、女性の憲法年連絡会、平和憲法21世紀の会、平和を実現するキリスト者ネット、許すな!憲法改悪・市民連絡会
問い合わせは03−3221−4668
http://www.annie.ne.jp/~kenpou/index.html

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なお、陰謀的改憲手続き法案=国民投票法案の危険な内容についてはまだ十分には知られていません。さしあたり、以下の文献を読まれることをお薦めします。

◎日弁連意見書「与党と民主党が国会に提出した憲法改正国民投票法案に異議あり!!Vol.2」(http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/kaisei_touhyouhou.html
◎自由法曹団意見書(http://www.jlaf.jp/jlaf_file/060608touhyou.pdf
◎自由法曹団パンフレット『国民投票法=改憲手続法の「カラクリ」 』