『琉球新報』2007年1月16日付

大学院大学、シンガポール大と連携


【東京】沖縄科学技術大学院大学との協力要請などを目的にシンガポールを訪問した高市早苗沖縄担当相は16日の閣議後記者会見で、シンガポール国立大学と連携協力関係を構築することで合意したと明らかにした。前段の取り組みとして、既に始まっている大学院大学関連のワークショップや今夏に始まるサマースクール(夏季講習)にシンガポールの研究者を派遣することを確認した。

高市沖縄相はタン・チョー・チュアン学長(科学技術研究庁副長官)との会談で「研究者をリクルート(確保)し世界中から研究者や学生が集まる大学にしたい。シンガポールと連携し互いに有益な形にしたい」と述べ、大学院大学関連の教育プログラムへの参加や今後の協力関係構築などを要請。

タン学長は「了解した。これから連絡を取り合い、研究者を送り出す具体的な手続きに入りたい。沖縄と積極的に連携を取っていきたい」と述べたという。

大学院大学関連事業は2、3月にワークショップを開催。今夏にサマースクールを開講する予定。

高市沖縄相は、記者会見で「シンガポールの研究者は研究費が潤沢に使え、支援スタッフも十分にそろうなど研究、生活環境に恵まれている。担当大臣が良い条件を提示して優秀な研究者のリクルートに努めていることもよく分かった。今後の取り組みの参考にしたい」と述べた。