『南日本新聞』2007年1月16日付

鹿大に学長諮問会議 吉田学長が就任会見
暫定評価へ危機感


1月12日付で就任した吉田浩己鹿児島大学長が15日、鹿児島市の同大で就任会見を行った。県内外の有識者による学長諮問会議を新たに設置することなどを発表。「来年実施される中期目標の暫定評価で、今後の鹿児島大学の評価が決まる」と危機感をあらわにした。

各大学が設定し、6年間で達成すべき中期目標について、2008年に文部科学省の評価委員会が暫定評価を実施する。吉田学長は「実績が認められなければ、場合によっては交付金減や組織の一部縮小もありうる」と厳しい表情で語った。

学長諮問会議は経営協議会とは別に、大学に対する意見、要望などを交換する場として4月1日に発足する。構成員は8人程度で、県内の行政トップや報道関係者からも選ばれる予定。

このほか、大学運営会議に各学部長と大学院研究科長、付属病院長らを加え、「教職員一体となって英知を結集したい」と“全学一致体制”で取り組むことを強調した。