『山陽新聞』2007年1月12日付

大学経営の健全性格付け 岡山大「AAプラス」で東大に次ぐ評価


岡山大は11日、格付け会社「格付投資情報センター」(R&I、東京)から、大学経営の健全性に対する評価で、21段階のうち上から2番目の「AAプラス」を取得したと発表した。国立大学で同社の格付けを取得したのは、最高ランク「AAA」だった東京大に次ぎ2例目。

岡山大の「AAプラス」は、私立大では早稲田、慶応、企業ではキヤノン、松下電器産業などと並ぶ格付け。千葉喬三学長は「岡山大の財務運営が高く評価された」としている。

R&Iは岡山大について「競争的資金獲得のため組織の体制整備を進めるとともに、研究水準の高度化を図っている。付属病院の収支も比較的良好で、人件費削減にも取り組んでいる」と指摘。東京大など旧帝大と比べ外部資金獲得力はやや弱いが、組織運営の工夫などで補っている点などを評価した。

国立大は2004年4月の法人化で民間的経営手法が導入され、各大学の裁量が大幅に拡大。今回の格付けは、財務状況に対する客観的な評価を得るとともに、法人債など今後想定される資金調達を見据え、岡山大が評価を依頼した。