『毎日新聞』2007年1月12日付

山大医学部:安心して医療に専念 職員専用保育所が開設 /山形


◇24時間体制でサポート

山形市飯田西2の山形大学医学部に、職員の子供を対象にした保育所「すくすく」が開設した。不規則な勤務時間の看護師や医師のため、年中無休で24時間利用できる。

同学部の付属病院は、月単位で職員の勤務予定を決めるが、入院患者の容体急変などで職員を呼び出すケースや、昼夜を問わない勤務になることも少なくない。既存の保育所では、急な受け入れや夜間のサービスが難しく、子育ての必要な職員は、家族の協力がなければ勤務を続けることが困難だった。

同学部の保育所は、委託を受けた育児サポート会社が運営する。昼間は3〜4人、夜間は最低1人の保育士が常駐し、入浴施設も設置した。保育所長の嘉山孝正同学部長は「職員の働く環境を整え、地域の医師不足の解消につながる」と話す。

9日時点で、0〜5歳の5人が入所し、10人が一時保育の登録をした。4月に入所予定の長男(2)を持つ看護師、久下敦子さん(32)は「同じ敷地内にあるので、休憩時間などに子供の顔を見に行くことができ、安心できる」と話した。【釣田祐喜】