『東京新聞』2007年1月9日付

新しい観光モデル創造へ
人材育成や地域づくり 千葉大がセンター設立


観光立国推進基本法が成立し、県内では「観光立県」が提唱されるなど、全国的に「観光」の重要性が認識される中、千葉大は、観光を担う人材の育成と、地域づくりなどに取り組む「地域観光創造センター」を設立した。

自然、文化、教育、経済など、総合大学としての知的資源を生かし、地域に密着した持続可能な新しい観光モデル(サスティナブル・ツーリズム)を創造・実践することが目的。宮崎清理事・副学長がセンター長を務める。

「地域観光の創造」「地域資源の保存」「地域振興の実践」を事業として掲げ、地域に埋もれている観光資源を発掘し、地域観光振興策を立案・提唱していく。掘り起こした資源をデータベース化し、情報を発信するほか、観光を担う人材を育成し、将来的には、修士・博士(観光学)の学位を授与できる大学院の創設も目指している。

古在豊樹学長は「各専門の教員が有機的に連携し、地元の観光産業、行政と連携して、地域づくりを実践していきたい」と話している。 (荘加卓嗣)