『毎日新聞』石川版2007年1月4日付

金沢大:07年度運営費交付金、総額は172億7800万円
◇新規事業、先端医療研究など


金沢大はこのほど、文部科学省から内示された07年度の大学運営費交付金を発表した。総額は172億7800万円で、付属病院の新設備導入など債務の返却費が増えたため、前年度比4億600万円の増額となった。また、交付金のうち特別教育研究経費の新規事業として、肝臓機能と生活習慣病の関連を調べる先端医療研究や、日中両国の無形文化財保護に関する共同事業が選ばれた。

新規事業のうち先端医療研究は、過栄養によって機能が壊れた肝臓と糖尿病など生活習慣病との関連性を解析し、3年計画で診断法や治療法の確立を目指す。

一方、日中共同事業は5年計画。ユネスコや中国の大学などと連携し、グローバル化により両国で失われつつある伝統芸能などの無形文化財の調査、保護が狙い。【八田浩輔】