『毎日新聞』2006年12月28日付

がん拠点病院:秋大医学部付属など4病院、厚労省承認 /秋田


県は27日、国が指定する都道府県の「がん診療連携拠点病院」に再推薦していた秋田大学医学部付属病院(秋田市)など県内4病院が、同日開かれた厚生労働省の検討会で指定を承認されたと発表した。来年3月までに正式に指定される見込み。県は来年10月の次回申請で、拠点病院空白地域の秋田市周辺や県北などの4医療圏から各1病院の推薦を目指す方針。

県医務薬事課によると、県の拠点病院に秋田大付属病院が、地域の拠点病院に由利組合総合病院(由利本荘市)▽仙北組合総合病院(大仙市)▽平鹿総合病院(横手市)が指定された。指定を受けると、国からの運営費補助や診療報酬増額などのメリットがある。

県は4月、この4病院を含む13病院を推薦したが、7月の検討会で「機能分担が不明確」などの理由で指定を見送られ、県民から非難の声が上がっていた。同課の高橋訓之課長は「県民に心配をかけたが、ようやく指定されることになりホッとした」と話した。【福永方人】