『沖縄タイムス』2006年12月15日付

周辺整備懇が発足/大学院大学


沖縄科学技術大学院大学の周辺地域の整備方針となる基本計画策定に向け、有
識者の意見を聞く「沖縄科学技術大学院大学周辺整備懇話会」が十四日発足し、
那覇市内のホテルで初会合が開かれた。恩納村に建設される大学院大学を取り巻
くまちづくりの策定作業が本格化する。会長に福島駿介琉大工学部教授、副会長に
岩佐吉郎名桜大寄付講座教授が選任された。

大学院大学の周辺整備事業を担う県はこれまで整備の在り方を調査。交通アクセス
網や情報基盤整備、まちづくり機能などの方向性をまとめた。懇話会では今後、同調
査報告を検討し、基本計画作成について提言、アドバイスする。

県の基本計画は「科学技術による沖縄振興の理念と基本方向」「周辺整備基本方針」
「周辺整備実施方針」「基本計画推進方策」を柱に、整備の具体化に向けたガイドライ
ンとなる。年度内に素案を作成し、来年度に計画策定する。

この日の懇話会では、委員から「事業には地元の協力と理解が必要。事業のPRに力
を入れることが大事では」との意見が出た。本島西海岸にある好立地を生かしたリゾー
ト機能について「大学だけでなく、多くの人が楽しめる集積場をどうつくるかが観光の側
面で大切」との指摘もあった。