『朝日新聞』 2006年12月25日付

教職大学院、4割以上が「実務家教員」 中教審分科会


教員養成のため08年度に創設される教職大学院について、教員の少なくとも
4割を学校の現役教師や家庭裁判所の裁判官など、子どもとかかわりが深い
「実務家教員」とする方針が決まった。中央教育審議会大学分科会(分科会長・
相澤益男・東京工業大学長)が25日、専門職大学院設置基準などの改正を認
める答申をまとめ、答申に伴う告示に数値基準を盛り込んだ。

教職大学院は、人間性や社会性を備えた力のある教員を養成することが目的
のため、教員全体のうち、教育の「現場」を知る人を一定割合確保することになっ
た。大学院の標準修業年限は2年で、与えられる学位は「教職修士(専門職)」。
修了には原則として、小学校などでの実習(10単位以上)を含む45単位以上
の修得が必要とされている。