『長崎新聞』2006年12月26日付

県立大統合で新大学院 08年4月に国際情報系


県立大(佐世保市)と県立長崎シーボルト大(西彼長与町)を運営する県公立
大学法人(木村道夫理事長)は、両大学を統合して二〇〇八年四月に新大学
を設置するのに合わせ、修士課程の大学院「国際情報学研究科」(仮称)を新
設する。国際機関や情報産業で働く高度な知識を持った「高度専門職業人」の
養成を目指す。

同研究科設置は同法人の中期計画(〇五年度−一〇年度)に盛り込んでおり、
統合に合わせ具体化させる。〇七年四月までに文部科学省に新大学設置を申
請する予定で、併せて研究科新設も申請する。

新大学は、県立大の経済学部と大学院経済学研究科、県立長崎シーボルト大
の国際情報学部、看護栄養学部、大学院人間健康科学研究科の三学部二研
究科を継承。国際情報学研究科が設置されれば、三学部にそれぞれ関係する
大学院ができることになる。

国際情報学研究科は、国際交流学専攻(入学定員六人)と情報メディア学専攻
(同四人)で構成。国際ビジネスや情報デザインなど理論よりも事例研究や実学
的内容を重視する。

学部卒業生のほか、社会人の再教育の場としても積極的に開放。勤務しながら
学べるよう平日の講義時間は午後六時−九時十分(土曜日は午前九時−午後
四時十分)に設定。夏期の集中講義なども実施する考え。