『朝日新聞』2006年12月23日付

東大が初の女子高生向け説明会 450人が参加


東京大が23日、女子高校生を対象にした大学説明会を東京都千代田区で開い
た。女子に的を絞った説明会は初めてで、生徒とその保護者ら約450人が参加。
女性教員による研究活動の説明に耳を傾けたほか、現役の女子東大生らによる
相談コーナーも設けられ、受験勉強のポイントや学内の環境などを熱心に尋ねて
いた。

参加者はおおむね生徒が6割、保護者らが4割で、首都圏や近畿圏のほか青森
県や宮崎県などからも駆けつけた。大阪府箕面市から母親(46)と訪れた私立高
1年の塚本早貴さん(16)は「東大を目指す同年代の子にたくさん会えたのでやる
気が出てきた」。東京都文京区から同級生2人と来た私立高2年の山田愛さん(16)
は「現役学生の勉強法が参考になった」。

4年制大学全体では学生の約4割が女性だが、東大は2割にとどまっている。東大
入試課の渡辺省三課長は「女子学生の割合を3割以上に増やし、教員の女性比率
も上げることが目標。説明会を通して(女子は学生生活を送りにくいという)東大への
誤解が減り、魅力が伝われば」と話している。