『日刊工業新聞』2006年12月22日付

山梨大 ワイン販売好調


山梨大学は酒類メーカー4社と共同開発したオリジナルブランドのワインの07
年の販売目標を、今年の2倍に当たる2万本に設定した。昨年10月に1万
本を売り出したところ、通信販売を中心に順調に売れているため、倍増を決
めた。すでに各酒類メーカーと調整に入っているという。

山梨大のワインはサッポロワイン(東京都渋谷区)、フジッコワイナリー(山梨
県勝沼町)、まるき葡萄酒林(同)、メルシャンの4社が運営するワイナリー
(ワイン醸造所)が製造したもので、甘口から辛口まで1本1000―3000円
程度で10種類を販売した。いずれも「山梨県産のブドウを使う」「県内のワイ
ナリーで醸造」「山梨大が開発した技術を使ってワインを醸造」の3条件を満
たして製造している。

来年もサッポロなど4社がワインの酒類を一部入れ替えて10ブランドを販売
する。通信販売のほか、県内の飲食店での取り扱いを増やしたり、大学構内
にできるコンビニエンスストアでも発売するという。

山梨大では、大学の知名度向上だけでなく、「ワインと言えば海外と思われて
いる。山梨産だけでなく、国産ワイン自体の知名度も上げたい」と話している。