『京都新聞』2006年12月21日付

まちづくりや環境保全などで連携 宮津市と京都府立大が協定締結


宮津市と京都府立大は21日、地域振興や人材育成を協力して進めるため、
「連携協力包括協定」を結ぶと発表した。今後、両者で協議組織を設置し、観光
を基軸としたまちづくりや環境保全などをテーマにした取り組みを具体化する。同
市が大学と協定を結ぶのは初めて。

府立大はこれまで、人間環境学部が同市の世屋高原一帯で里山景観の保全や
利活用に関する研究を実施したり、農学研究科が天橋立の松枯れの調査を行う
など、市内各地で研究活動を展開してきた。現在も、由良地区や世屋地区で、環
境教育リーダーの育成やササぶき集落の変遷についての研究を続けている。

連携の実績を基に、協力関係をさらに深めようと協定を締結。文化や教育、産業
などの幅広い分野で具体的な振興策を練り、実現を目指す。

25日にみやづ歴史の館(同市鶴賀)で、井上正嗣市長や府立大の竹葉剛学長
らが出席して協定の調印式を行う。来年3月には、協定締結を記念したシンポジ
ウムも開く予定。